生徒会長は女の子が苦手です
「…お前が七瀬のファーストキスとるとか気に入らない」


俺は椅子に座って肘をつく。


「そんなことかよ、諦めろって。やっちゃったもんは仕方ない」


そう言って笑うと、俺の耳元に口を寄せた。


「そのかわり、俺セカンドはとってねぇよ。


それに手つないだこともないし、キスした時以外七瀬に触ったこともほとんどねぇから」


「どこが安心できんだよ…」



七瀬は聞こえてるのかどんどん顔が赤くなって、もうゆでダコ。



「ゆ、き。もういいから…帰って?」


「やだー。みんなが帰ってくるまでは無理だよー」


俺は、もう帰ってくるみたいだけど、そうつぶやく。
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