生徒会長は女の子が苦手です
「伊織くん、出たよ」
見つからない。狭い家なのに30分探しても見つからない。
もうダメだなこれ。
仕方ないから、明日朝から七瀬に会いに行こう。
「伊織くん?」
「あぁ」
「まだ探してるの?」
呼ばれた方を振り返ると、菜月は袖が長いモコモコの部屋着を着ていて、そのくせショーパン。
寒そう。
モコモコだから、わかりにくいのかな。
寸胴体型に見えてしまう。
うん。きっとそんなことないんだろう、多分。
「そう、見つからないからさ」
「ふーん」
興味なさそうにソファに寝転がる。
「寝るなら俺のベット使いなよ」
「伊織くんはどこで寝るの?」
「ここ」
「じゃあここでいいや。伊織くんと寝る」
…こんな面倒な性格だったっけ?
「だめ。ちゃんとベットいって」
「やだって言ったら?」
俺を見上げる菜月の目は不安そうで。
それでも俺は七瀬に一筋だから。
「じゃあもう寝ない」
「…伊織くん、そんな子じゃなかったのに」
「菜月もそんな性格じゃなかっただろ」
菜月はむぅっと口を膨らませるとそのまま寝てしまった。
毛布をかけて電気を消す。
そのまま自分の部屋に入ってベットに座る。
七瀬から、連絡来てないかな。
でもスマホが手元にない。
確認しようがない。
見つからない。狭い家なのに30分探しても見つからない。
もうダメだなこれ。
仕方ないから、明日朝から七瀬に会いに行こう。
「伊織くん?」
「あぁ」
「まだ探してるの?」
呼ばれた方を振り返ると、菜月は袖が長いモコモコの部屋着を着ていて、そのくせショーパン。
寒そう。
モコモコだから、わかりにくいのかな。
寸胴体型に見えてしまう。
うん。きっとそんなことないんだろう、多分。
「そう、見つからないからさ」
「ふーん」
興味なさそうにソファに寝転がる。
「寝るなら俺のベット使いなよ」
「伊織くんはどこで寝るの?」
「ここ」
「じゃあここでいいや。伊織くんと寝る」
…こんな面倒な性格だったっけ?
「だめ。ちゃんとベットいって」
「やだって言ったら?」
俺を見上げる菜月の目は不安そうで。
それでも俺は七瀬に一筋だから。
「じゃあもう寝ない」
「…伊織くん、そんな子じゃなかったのに」
「菜月もそんな性格じゃなかっただろ」
菜月はむぅっと口を膨らませるとそのまま寝てしまった。
毛布をかけて電気を消す。
そのまま自分の部屋に入ってベットに座る。
七瀬から、連絡来てないかな。
でもスマホが手元にない。
確認しようがない。