生徒会長は女の子が苦手です
ありがたいっちゃありがたいし、嬉しいんだけど…。


このまま甘やかせすぎて、これ以上変な子に育ってしまったら、伊織ママに合わせる顔がない。



「泊まっていきなよー、俺勉強教えて欲しいし…」


「…わかった」



伊織ママ。


伊織なんでこんな甘え上手に育てたんでしょうか。


私断れません。


それとも私が甘やかせすぎたんでしょうか。


教えて伊織ママ…。



「えへへ、ありがとー」



まぁこんな時間に5分とはいえ外に出るのって怖いしね。


ここは甘えておこう。



「お風呂借りるねー」


「どうぞー」



順番にお風呂に入って、伊織のシャツを借りる。


伊織の服はおっきくて。


シャツもワンピース状態だし。


しかもズボンなんか、ぶかぶかすぎてずり落ちるのを無理やり紐をくくって抑える。



大抵は寝てる間に解けて脱げてる。


寝相が悪いんだって、私。



仕方ないからと、伊織はいつもベットを貸してくれる。


伊織はいつも私が泊まった時はソファで寝てくれるんだけど…。


優しくしてくれるのはありがたいんだけど、いつも申し訳なさすぎて。


ただ今日はなんだか伊織が寝ぼけてるみたい。



「俺もベッドで一緒に寝る」



こんなことを言いだした。
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