生徒会長は女の子が苦手です
それから菜月はゆっくりと口を開く。



「…その子のこと、好きなの?」



「…うん」



「そ」



そういうと菜月は立ち上がった。



「今日はありがとう。帰るね」



「いいの?最後まで花火見なくて」


「うん。聞きたいことは聞けたから」



聞きたいこと…?


何を…。


何で…。



「駅まで送る」


「うん、お願いしようかな」




立ち上がって、菜月と2人で駅まで歩く。



後ろで花火の音が大きく聞こえた。




「今日はありがとう。また、会いに来るね」


「うん。また」



菜月は手を振って、改札を通って駅へと消えていった。



なんか、疲れた…。



久しぶりに人の多いとこに来たら、疲れるや。



やっぱり。



菜月とも久しぶりに会ったし。



これは明日起きれないかなぁ…。


明日が休みでよかった。


ほんとに。


また、起きれなくて七瀬に怒られるところだった。




この日は帰ってすぐに寝た。



この日から、俺の周りが…というか七瀬が、なんとなく変わってしまった気がした。
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