生徒会長は女の子が苦手です
月曜日、目が覚めたら9時だった。


は?


会議は?


七瀬迎えに来てくれてない?



スマホを見ると、七瀬から一言だけメールが来ていた。



『もう私がいなくても、学校ぐらい来れるでしょ?』



は?


何これ…。


俺、何したんだろ…。


とりあえず学校行かなきゃ。


会議には間に合う…。



はずっ!!



身支度をして、家に鍵をかけて走る。




もう、七瀬ぇ…。



なんで機嫌損ねたんだよぉ〜。



せっかく、七瀬の近くにいれてるのに。


七瀬はどんどん離れていく…。



走り抜けること十数分で学校に着いた。



スリッパに履き替えて、生徒会室まで勢いよく走る。



その勢いのままに生徒会室のドアを開けると、バシンッと大きな音を立てて、中にいた3人はとても驚いていた。



「あ、会長。来ないのかと思った」


「あ、会長。寝癖ついてる」



佐倉さんと桃矢にそれぞれ散々なことを言われ、一番声をかけて欲しい人目を向けると、資料を読みあさっていた。



「七瀬…」


「早く座って?遅刻した上に会議止めてどうするの」



それだけ言って、いつも通り会議は和気あいあいと進み、みんなで宿題をして帰った。
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