生徒会長は女の子が苦手です
どうしてこんなに甘えたになっちゃったんだろ。


火にかけたやかんをぼーっと見ながら考える。



私が甘やかしすぎたのかな。


んー、どこで間違えちゃったんだろ。


高校2年間一緒にいすぎたのかな…。


お茶を沸かし終えると恋菜と伊織に持っていく。




「ななちゃんありがとー」


「いいよー」


「七瀬ありがとねー」


「うん、いーよー」



恋菜はお茶をごくごくと飲むと机の上にコップを置いた。



「ていうかさ、会議の時間早すぎじゃない?今から1時間目まで1時間あるんだよ?」


「仕方ないよ、うちの学校は朝練に被らせたくないみたいだから」


「それにしてもはやすぎだよー。30分の会議をするために6時集合って…ふぁー」



恋菜は大きな欠伸をすると、机に突っ伏してうとうとし始めた。



「恋菜?寝るなら置くと仮眠室に…」



すでに恋菜は寝息をたてて気持ちよさそうに寝ている。



「あーらら、俺が仮眠室に運ぶねー」



ひらひらと手を振って恋菜の膝の裏に手を入れたのは、真野くん。



「うーん、手だしちゃダメだよ?」


「わかってるよー、俺を誰だと思ってんの?」


「最低野郎」


「うん、聞くんじゃなかった」



真野くんは、恋菜をお姫様抱っこして、仮眠室に連れていった。
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