生徒会長は女の子が苦手です
優しい生徒会長
体育祭が終わって、次は文化祭。


ものすごいスピードで訪れるイベント。


私もう倒れそうです。


昨日も、なかなか忙しくて家に帰ってソファに転がったら疲れて動けなくなってしまった。


そして今日、なんと。


残念ながら1日中段取りで走り回る予定。



昨日の本気の全力疾走のせいで足は筋肉痛だし、今後あんなこと絶対できない。


「南さん。次はどこに行けばいいのかな」


「はい。えっと、講堂ですね。


ステージ準備とプログラムの改定版の掲示等々、なんかたくさんすることあります」


「疲れてるみたいだね。若干言葉が崩れてるよ」


「…すいません」


スイッチの入った伊織に注意されつつ、講堂まで急ぐ。


生徒会室から講堂まではなかなか遠いし、講堂もそこそこ広いから会場準備も忙しい。


会長と私は2人で1000枚ほどのプリントと体育祭の時より少し分厚いファイルを持って廊下を不安げに歩く。


真野くんは放送委員との段取りの最終チェック、恋菜は明日の演技の練習のために体育館を解放して、その後2人は生徒会室で待機することになっている。


クラス準備と演技の練習は同時進行で、校内放送が鳴り止まない。


練習時間は既に割り振られているから、演技する生徒も忙しいったらない。
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