【短完】腹黒姫と純粋王子様
『御無礼をお許しください。私の名前は、アイリス。
アイリス=ジョイソンと申します。
ここに来た理由、ですが。今回のパーティーの主役は貴方でしょう?
それに、私は親と話すよりも貴方と話して貴方という人間を知りたいから。』
アイリスは、ニコッと偽りの笑顔を貼り付けてそう言い切ります。
ピュアな王子様を落とす事など容易いと思っていました。
「君みたいな子を、妻にもらった男は幸せだろうな」
『ふふっ。なら私がなって差し上げましょうか?』
アイリスは、内心あくどい笑みを浮かべつつも表では完璧な笑顔で言います。
「それは、僕が王子だから?」
ピュア故に馬鹿だろうとロイ王子の事を舐め腐っていたアイリスに思わぬカウンターが入り、少し呆気に取られたましたがすぐに形勢を立て直します。
『話してみて、素敵な人だと思ったの。』
「僕達は、会話らしい会話はしていないだろう?」
そう言われ少し言葉に詰まりますが、アイリスは諦めたように全てを告げる事にしました。
『最初はね、私の事をいじめてくる継母が私の義理の姉のどちらかをあなたの嫁にしようとしてたの。
なら、復讐で私が貴方の妻になってやると思って貴方に近づいたけど』
そこで区切り、アイリスは泣きそうな笑顔で告げました。
外では、薄着だと少し冷たい風が辺りを包みます。
アイリス=ジョイソンと申します。
ここに来た理由、ですが。今回のパーティーの主役は貴方でしょう?
それに、私は親と話すよりも貴方と話して貴方という人間を知りたいから。』
アイリスは、ニコッと偽りの笑顔を貼り付けてそう言い切ります。
ピュアな王子様を落とす事など容易いと思っていました。
「君みたいな子を、妻にもらった男は幸せだろうな」
『ふふっ。なら私がなって差し上げましょうか?』
アイリスは、内心あくどい笑みを浮かべつつも表では完璧な笑顔で言います。
「それは、僕が王子だから?」
ピュア故に馬鹿だろうとロイ王子の事を舐め腐っていたアイリスに思わぬカウンターが入り、少し呆気に取られたましたがすぐに形勢を立て直します。
『話してみて、素敵な人だと思ったの。』
「僕達は、会話らしい会話はしていないだろう?」
そう言われ少し言葉に詰まりますが、アイリスは諦めたように全てを告げる事にしました。
『最初はね、私の事をいじめてくる継母が私の義理の姉のどちらかをあなたの嫁にしようとしてたの。
なら、復讐で私が貴方の妻になってやると思って貴方に近づいたけど』
そこで区切り、アイリスは泣きそうな笑顔で告げました。
外では、薄着だと少し冷たい風が辺りを包みます。