恋のコーチは期間限定
「俺の記憶違いじゃなければ3年前の硬式テニス夏の大会に美希さんは応援に来てたよね?」
「だって、待って。
確かに応援には行ったし、すごく強い高一の男の子がいたのは覚えてる。
いつもの負けず嫌いが出て試合してみたいって言った気もする。
けど、それと惚れた腫れたは………。
それに4月に初めて会った時だって。」
混乱して何が誰といつ初めて会ったのか、どこで誰が誰に惹かれたのか。
何が何だか………。
「俺のことみんな特別視して勝手に憧れたり恐れたりする。
美希さんみたいな怖いもの知らずなかなかいないんだよ。」
「………馬鹿にしてない?」
クククッと笑う蒼が「馬鹿にしてないよ」と笑いながら言う。
「それ、馬鹿にしてるヤツ。」
ため息混じりに訴えても笑われるだけだった。
「だから自然体でいられるんだ。
美希さんの隣は。」
腕を回して抱きしめていたはずが、蒼に抱き寄せられて蒼の胸の顔をうずめた。
私もそうだ。
蒼といると自然体でいられる。
思わぬ言葉が嬉しくて私も蒼の体に腕を回した。
「だって、待って。
確かに応援には行ったし、すごく強い高一の男の子がいたのは覚えてる。
いつもの負けず嫌いが出て試合してみたいって言った気もする。
けど、それと惚れた腫れたは………。
それに4月に初めて会った時だって。」
混乱して何が誰といつ初めて会ったのか、どこで誰が誰に惹かれたのか。
何が何だか………。
「俺のことみんな特別視して勝手に憧れたり恐れたりする。
美希さんみたいな怖いもの知らずなかなかいないんだよ。」
「………馬鹿にしてない?」
クククッと笑う蒼が「馬鹿にしてないよ」と笑いながら言う。
「それ、馬鹿にしてるヤツ。」
ため息混じりに訴えても笑われるだけだった。
「だから自然体でいられるんだ。
美希さんの隣は。」
腕を回して抱きしめていたはずが、蒼に抱き寄せられて蒼の胸の顔をうずめた。
私もそうだ。
蒼といると自然体でいられる。
思わぬ言葉が嬉しくて私も蒼の体に腕を回した。