恋のコーチは期間限定
「痛っ………。」

 噛み痕が付くくらいに噛み付いてやった。

「ダメだってば!」

 美希さんは怒るけど隠せるくらいの肩の辺りにしてあげたのは感謝して欲しいくらいだ。

「俺にも付けていいから。」

 俺にも美希さんのだって印をつけて欲しい。
 離れていても美希さんを思い出せるように。

 よく見えるところだって構わない。
 俺はみんなに自慢したいくらいだ。

「ダメだよ。透梧さんに見られちゃうよ?」

 深い意味なんてないと思うのに、なんとなくカチンとして突っかかる。

「透梧さんに知られたくないんだ?」

「そんなこと言ってないでしょ?
 蒼だって私よりも責任のある立場なんだから自覚を………。」

「美希さんとイチャつけないならそんな立場いらない!」

 冷たいことを言う美希さんを抱き上げてベッドまで運んだ。










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