恋のコーチは期間限定
「アパートに送り届けて、やっと俺のことを見て蒼葉くんって。可愛い顔して。」

 私をアパートの玄関に入れて蒼はドアを挟んで外に立つ。

 そこから一歩中に入った蒼は私の頬を包み込んでキスをした。

「蒼葉くんのキス気持ちいいね?」

 蒼は微笑んだ。

「そう。よくできました。
 魔性だよね。美希さんは。」

「そんなこと……蒼にしか言ったことないよ。」

「本当に?」

「本当!!」

「じゃその後の台詞も全部?」

 抱きかかえられてベッドに運ばれた。

「途中は割愛するとして、ちゃんと再現してよね?」

 意地悪な顔を向けられて熱いキスをされた。
 体の線をなぞる蒼の指先に体を身動がせる。

「ん……や……。」

「違うよ。
 もっと……触って。って色っぽく。」

「ちょっとそんなの無理………。」

「じゃなきゃもう触らない。」







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