恋のコーチは期間限定
「どうして……。」
「蒼のご両親にもお許しが頂けるように蒼には内緒で会いに行ってたの。
内緒にしててごめん。」
蒼の強い意志は分かっていた。
けれど私のわがままでみんなに祝ってもらいたかった。
それはもちろん蒼のご両親にも。
内緒にしていたのは、いつも私にたくさんの気持ちをくれる蒼へ私からのサプライズプレゼントのつもり。
目を見開いた蒼が目元を覆うように手でこめかみを押さえた。
「………美希さんには参っちゃうよ。」
苦笑混じりに微笑んだ蒼が私に顔を近づけると「んんっ」と後ろから咳払いをされた。
「誓いのキスにはまだ気が早いんじゃないのかい?」
いつの間にかこちらに来ていたお父さんが手を差し出した。
「ここのエスコートは私に譲ってくれるかな?」
「はい!もちろんです。」
蒼は先に祭壇の前に歩を進めた。
そして私は父に手を取られ腕に手をかけた。
これから蒼の元へと歩いていく。
「美希、蒼葉くんと幸せになりなさい。」
「………はい。お父さん。」
「蒼のご両親にもお許しが頂けるように蒼には内緒で会いに行ってたの。
内緒にしててごめん。」
蒼の強い意志は分かっていた。
けれど私のわがままでみんなに祝ってもらいたかった。
それはもちろん蒼のご両親にも。
内緒にしていたのは、いつも私にたくさんの気持ちをくれる蒼へ私からのサプライズプレゼントのつもり。
目を見開いた蒼が目元を覆うように手でこめかみを押さえた。
「………美希さんには参っちゃうよ。」
苦笑混じりに微笑んだ蒼が私に顔を近づけると「んんっ」と後ろから咳払いをされた。
「誓いのキスにはまだ気が早いんじゃないのかい?」
いつの間にかこちらに来ていたお父さんが手を差し出した。
「ここのエスコートは私に譲ってくれるかな?」
「はい!もちろんです。」
蒼は先に祭壇の前に歩を進めた。
そして私は父に手を取られ腕に手をかけた。
これから蒼の元へと歩いていく。
「美希、蒼葉くんと幸せになりなさい。」
「………はい。お父さん。」