恋のコーチは期間限定
ラリーなんて久しぶり!
楽しくてつい思いっ切りフルスイングで打ち返した。
「あ………。」
お陰でホームランだ。
コートを飛び越えた後ろの高い位置でネットに当たったボールがバウンドしてコロコロと転がった。
「ハハッ。癖ってすごいな。
移動しながらグリップ握り変えてましたよ。」
「ごめん。つい楽しくて。
だいたい最初のあの容赦ないサーブひどくない?」
「コーチとして舐められちゃ困るんで。」
「え………それって。」
「俺、高坂蒼葉っていいます。
俺で良かったらしますよ。コーチ。」
ボールを拾い集めながらコートの真ん中に来た彼は手を出した。
その手に握手で応え「お願いします」と願ってもない申し出を受け入れた。
楽しくてつい思いっ切りフルスイングで打ち返した。
「あ………。」
お陰でホームランだ。
コートを飛び越えた後ろの高い位置でネットに当たったボールがバウンドしてコロコロと転がった。
「ハハッ。癖ってすごいな。
移動しながらグリップ握り変えてましたよ。」
「ごめん。つい楽しくて。
だいたい最初のあの容赦ないサーブひどくない?」
「コーチとして舐められちゃ困るんで。」
「え………それって。」
「俺、高坂蒼葉っていいます。
俺で良かったらしますよ。コーチ。」
ボールを拾い集めながらコートの真ん中に来た彼は手を出した。
その手に握手で応え「お願いします」と願ってもない申し出を受け入れた。