幼なじみに襲われて
「……」

「……」

そろそろ正座をしている足が痺れてきた。て言うか、なんで私は正座させられてるんだっけ…。


ー30分前ー

「何が嫌だって?」

リビングのソファーで座りながら頭をかかえていたら、真上から今まさに私を悩ませている本人の声がした。

「…優」

てっきり遊んで帰ってくると思っていたので少し驚いた。

「帰ってきたんだ。ごめん、まだ夕飯の準備してない。今、するね」

ご飯の準備とか洗濯とか家事は普段家にいるときから好きでやっていた。時間はまだ4時過ぎでまだ夕飯には早いけどまぁ、いいか。
そう思いながら、ソファーから立ち上がろうとしたら

「お前、なんで今朝先に家出たの?」

「え?そりゃぁー当たり前でしょ。一緒に登校するわけにはいかないでしょ。私、まだ命はおしいし。それに、もうこの家に来て一週間もたってるけど、今さら?」

ソファーから立ち上がるタイミングを逃して、また座り直す。

「あぁ…そうだよな。いや、俺が聞きたいのはその事じゃなくて…」

優にしては何故か歯切れが悪い。いったいどうしたと言うのだ。

「なんで保健室にいた?」

不機嫌そうにそう一言いうと隣に座る。
この空気に耐えられなくなって、早くこの場から立ち去りたい一心で保健室に行くことになった経由を話す。
そして、今に至るのだ。







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