【完】武藤くんって甘くない
「ははっ、そうだったな。振られたんだっけ。見る目ないやつだな。俺ならとりあえずもらっとくけど」


「やっ…」


唇に息を吹きかけられ、もう…失神寸前。


行為も嫌悪感満載だけど…それよりなにより。


お酒臭い!!


「いやぁっ!」


反射的に胸を力いっぱい押すと、男の人が後ろに吹っ飛んだ。


床に転がるほどの勢い。


ええっ!


あたしすごくない!?


「いってぇ…」


男の人は床からゆっくりと起き上がろうとするけど、お尻を強く打ったみたいで立てないでいる。


なにかよくわからないけど、すごい力がでたみたい。


「あたし、魔法使いかも…」


「は?マジでバカだな」


え。


ええっ!?

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