【完】武藤くんって甘くない
「嫌い、だよね?」


自分を指差し確認。


「思い込み激しいな、嫌いだったらここに来てない」


あーなるほど。


嫌いじゃ…ない?


「えええっ!武藤くんを試したり、ひどいことしたのに?」


「そうだな。だから俺も試していい?」


「試すってなにを…」


「お前のこと、どう思ってるのか」


ひゃあっ!


武藤くんが壁ドンしてきた。


顔と顔の距離が一気に縮まり、鼓動がはやくなる。


「む…とう、くん?」


「黙れよ…」


唇に人差し指をあて、優しく撫でてくる。


うっ…わ。


こんな贅沢ってあり?


ううん、武藤くんどうしちゃったの?



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