【完】武藤くんって甘くない
「だっ、大丈夫!?」
ポケットからハンカチを出し、武藤くんの机の上に零れた水滴を押さえる。
「そんなのいいのに。あー…ハンカチ汚れたよな…」
申し訳なさそうに、武藤くんがハンカチの上にあるあたしの手に自分の手をかさねる。
ドッキーン!
多分、無意識。
武藤くんは、ハンカチの汚れを確認したかっただけ。
「おっと」
今ごろ気がついたみたいで、武藤くんが慌てて手を離した。
また気まずい雰囲気に戻りたくない。
話題を変えなきゃ。
「さっきどうして笑ったの?あたしなにか面白いこと言ったかなぁ」
「あー…田中のその無神経さに救われるなって思ったらウケた」
えっ!?
「あたし、武藤くんを助けたの?」
ポケットからハンカチを出し、武藤くんの机の上に零れた水滴を押さえる。
「そんなのいいのに。あー…ハンカチ汚れたよな…」
申し訳なさそうに、武藤くんがハンカチの上にあるあたしの手に自分の手をかさねる。
ドッキーン!
多分、無意識。
武藤くんは、ハンカチの汚れを確認したかっただけ。
「おっと」
今ごろ気がついたみたいで、武藤くんが慌てて手を離した。
また気まずい雰囲気に戻りたくない。
話題を変えなきゃ。
「さっきどうして笑ったの?あたしなにか面白いこと言ったかなぁ」
「あー…田中のその無神経さに救われるなって思ったらウケた」
えっ!?
「あたし、武藤くんを助けたの?」