【完】武藤くんって甘くない
武藤くんたちは、結局あたしのパフェを一口食べただけだった。



「集合時間、遅れんなよー」



そう言い残して席をたった。



帰り際にバッチリ目が合ったけど、すぐに逸らされてしまった。



うーん…やっぱり違うよね。



ふたりがお店を出て行った後、シートの上に何かが落ちているのを見つけた。



お財布!?



友達にわけを話し、すぐにふたりを追いかけた。



お店を出て橋を渡ったところに武藤くんたちの姿を見つけた。



お店に一緒に並んでいたメンバーと一緒だから、複数の男の子たちがいるところで声をかけなきゃいけない。



嫌だけど仕方がないよね。



急いで追いかけて、武藤くんの後ろまでやって来た。



声…かけなきゃ。



迷っていると、あたしに気づいていない武藤くんたちの会話が耳に入ってきた。


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