【完】武藤くんって甘くない
「ちょっとっていうか…え、と」



だけどさすがに、大好きなんて言えないよ!



冷や汗でてきたっ。



戸惑っていると、武藤くんがポケットからスマホを出した。



「電話番号教えて。気が向いたらかけてやるよ」



…ん?



えっと、これは告白成功ってこと?



いや、違うよね。



「気が向いたら…ってどういう意味!?」



「そのまんま。お前だって気まぐれだろ?」



気まぐれ…。



「そんなつもりないよ…武藤くんの優しさに打たれたっていうか…」



「女ってそうだよな。ちょっと優しくしただけで勘違いする」



「そんな…」



「よくあるから、こーいうこと。ここで一旦クールダウンした方がいい。俺もお前も」










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