【完】武藤くんって甘くない
結構冷たいです
キーンコーンカーンコーン



入学式から1週間が過ぎようとしていた。



一日の始まりを知らせるベルが鳴り、教室に散らばっていた生徒が自分の席へと移動し始める。



あたしの隣の男の子も、そのうちのひとりだ。



それは…武藤くん。



「おはよう!」



今日初めての会話を交わす…はずが、当然のスルー。



「武藤くーん、見て見て。前髪切ったんだけど気づいた?ねぇ、ねぇ」



「…………」



「たった3mmだからわかんないよね!へへっ」



「ふー……」



返ってきたのは、ため息だけ!

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