【完】武藤くんって甘くない
「要するに、普通以下ってことだよね?大っ嫌いまではいかないけど」


「まぁまぁ落ち着いて。こいつは相手しなくて大丈夫だろって思われてるから、相手させればいい」



「もー、ほんっと簡単に言うよね」



「俺が思うに、ゆずちゃんにはほっとけない危ういオーラがある」


「怪しいオーラ?」



そう聞こえたんだけど、小松くんはなぜか頭を抱えている。


「いや…違う、危なっかしいってこと。例えばこんな感じ」


「え…きゃあっ」


急に引っ張られ、ドサッと小松くんの胸にしなだれかかる。



「すぐに離れないと、ぎゅっとしちゃうよ」


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