【完】武藤くんって甘くない
作戦大成功!?
武藤くんがあたしの方へ体ごと向いているのを横目で確認。


これはすごい!


小松くんって魔法使い?


けど目を合わせた途端に魔法がとけてしまうかも。


どっ、どうしよう!


目を泳がせていると、小松くんが遅れて教室に入ってきた。


「小松くんっ、あ、あの」


腕にしがみつくようにしていると、小松くんは驚いた顔をした後フフっと笑った。


「そんなに楽しかった?また一緒に昼飯食おーな」


「うん…それより、あのっ」


武藤くんが、武藤くんがっ!


コソコソ耳打ちすると、ひゃはっとくすぐたがってる。


「もー、好きになっちゃうじゃん。やめて~」


ええっ?


なんなのこのリアクションは!


小松くん!?


あたしと小松くんがくっつく設定じゃないよね?


武藤くんは…。


あれっ、興味なさそうに頬杖ついてるし!


さっき、話しかけたよね?


なんの用だったのかな。


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