すべては、
「お前はこの仕事、誰よりも頑張ってた。
それを近くで見ていたのに…酷いことを言った。」


「先輩…」


「お前はこの仕事、誰よりも頑張ったよ。お疲れ様。」




実里の額に唇を落とすと、彼女の頬がピンクに染まった。

そして、恥ずかしそうに目を反らして…



「先輩…チューしてくれるなら唇が良いです。」



唇にだと!?

唇にキスなんてしたら…
それで終われるわけないだろ。

こっちの苦労も知らないで…



「調子に乗るなよバイト。落とすぞ。」



俺は焦って謝る実里を抱え、車へと向かった。





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