腹黒上司が実は激甘だった件について。
今日は会議もなく坪内さんからの指示もないのでゆったりと庶務業務をする。
課長からの仕事も、残業するほどの量ではない。
というより、課長は仕事の采配も上手く、私に残業させるほどの仕事を振ってこない。
そういうところも尊敬するところなんだよね。
定時前に坪内さんが私の席にやってきた。
まさか今から仕事を振られるのではと身構えたが、違った。
「秋山は定時で帰るんだろ?俺は今から会議があって遅くなるから、先帰っとけ。」
渡されたのは、坪内さんの家の鍵。
「じゃあな。」
「えっちょっと待って。」
坪内さんは私の返事も聞かず、スタスタとフロアを出ていった。
残された私は手元に置いてかれた鍵を見て焦る。
私は一泊しかしないんだってば。
今日こそビジネスホテルへ泊まろうと思っていたのよ。
それなのに何てものを渡してくるんだ。
どうしたらいいの?
あーもう、坪内さんのバカ。
これ、私が逃げたら坪内さんは家に入れないってことだよね?
それはさすがに、まずいでしょ。
くそう、行くしかないのか、行くしか。
課長からの仕事も、残業するほどの量ではない。
というより、課長は仕事の采配も上手く、私に残業させるほどの仕事を振ってこない。
そういうところも尊敬するところなんだよね。
定時前に坪内さんが私の席にやってきた。
まさか今から仕事を振られるのではと身構えたが、違った。
「秋山は定時で帰るんだろ?俺は今から会議があって遅くなるから、先帰っとけ。」
渡されたのは、坪内さんの家の鍵。
「じゃあな。」
「えっちょっと待って。」
坪内さんは私の返事も聞かず、スタスタとフロアを出ていった。
残された私は手元に置いてかれた鍵を見て焦る。
私は一泊しかしないんだってば。
今日こそビジネスホテルへ泊まろうと思っていたのよ。
それなのに何てものを渡してくるんだ。
どうしたらいいの?
あーもう、坪内さんのバカ。
これ、私が逃げたら坪内さんは家に入れないってことだよね?
それはさすがに、まずいでしょ。
くそう、行くしかないのか、行くしか。