腹黒上司が実は激甘だった件について。
どうしようもないくらい好き
私と坪内さんが一緒に休んだことによって、今まで疑惑でしかなかった、
【あの二人は付き合っているらしい】
という真しやかな噂が一気に表に出てきた。
システム部門は男性が多いので、直接私に何かを言ってくることはない。
しかも、相手が坪内王子様なので、あいつなら仕方ないみたいな話になっているらしい。
イケメンで俺様態度な坪内さんに、あまり意見をする人はいないようだ。
そうでなくても主任という役職付きなので、ますます遠慮されている。
この、恐れを知らない新人くん以外は。
「坪内主任、秋山さんと付き合ってるんすか?」
しかも結構でっかい声で言う。
ちょっと。
私の席まで聞こえてきてるわよ。
わきまえろ、新人くん。
君のせいで、まわりからの視線が痛いっての。
びくびくして身を小さくしている私とは反対に、坪内さんは悪戯っぽい笑みで新人くんに問う。
「なに、お前秋山に気があるの?秋山は俺のだから渡さねぇよ。」
一瞬フロアがシーンとなった。
ちょおっ!
これ、みんなが聞いているやつ。
みんなが耳済ませてるやつだから。
あー、なんてことを言うんだ。
自席で頭を抱えた私を、斜め前の課長が静かに笑っていた。
課長、笑ってないで助けてよ。
坪内さんも、そんな勝ち誇ったような顔するな。
新人くん、覚えとけよ。
【あの二人は付き合っているらしい】
という真しやかな噂が一気に表に出てきた。
システム部門は男性が多いので、直接私に何かを言ってくることはない。
しかも、相手が坪内王子様なので、あいつなら仕方ないみたいな話になっているらしい。
イケメンで俺様態度な坪内さんに、あまり意見をする人はいないようだ。
そうでなくても主任という役職付きなので、ますます遠慮されている。
この、恐れを知らない新人くん以外は。
「坪内主任、秋山さんと付き合ってるんすか?」
しかも結構でっかい声で言う。
ちょっと。
私の席まで聞こえてきてるわよ。
わきまえろ、新人くん。
君のせいで、まわりからの視線が痛いっての。
びくびくして身を小さくしている私とは反対に、坪内さんは悪戯っぽい笑みで新人くんに問う。
「なに、お前秋山に気があるの?秋山は俺のだから渡さねぇよ。」
一瞬フロアがシーンとなった。
ちょおっ!
これ、みんなが聞いているやつ。
みんなが耳済ませてるやつだから。
あー、なんてことを言うんだ。
自席で頭を抱えた私を、斜め前の課長が静かに笑っていた。
課長、笑ってないで助けてよ。
坪内さんも、そんな勝ち誇ったような顔するな。
新人くん、覚えとけよ。