【五・詩】beforeぽえむ
《銀/97.02.13.》


広がる青灰色
切れ間よりもれる日はkenjiの
olgarnを想わせ
かすかに空をすかしだす


言葉のらせんを集めて
いくつもの意味なるを重ねあわせる
ゆぅっくりとすこぉ~しづつ
噛みしめる様に照らし合わせてゆくと
いつの間にだか1つが
たった、ひとぉーっぽっちを
すくいあけまていた。


ちらほらと梅の花ふるふる
ちらほら粉雪舞う
如月半ば


星の光の届く頃、その発生源は
すでに無く、ただ気の遠くなる程
はなれた所に在る
サルの目にうつる
もう、どこにもないモノの
在りし残像を
今在るモノがうつす。
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