◇虹色◇


そういわれて、

私は流羽の家に行くことになった。

はじめてきた、男子の家。

「これだけど…」

それは一冊のノートでした。

流羽がパラパラとめくって、

「これ…。」

私が目にしたものは、

流羽たちが使っていたと

思われる交換ノートでした。

私の目に最初に飛び込んできたのは、

津田 藍華(つだ あいか)ちゃんの

文字でした。

「流羽ってさぁ。
 梢ちゃんのこと気にしすぎじゃない?
 やっぱり梢ちゃんのこと好きなんでしょ?」

ほかの人も、

「流羽と梢ちゃんお似合いやって。」

「梢ちゃんおめでとう。」

「流羽、がんばれ!」

「よかったね。」

「応援する!」

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