◇虹色◇
『麗、そんなに走ってどうしたの?』
球磨城 心(くまじょう しん)、
島枝 太洋(しまえ たいよう)、
池山 大誠(いけやま だいせい)に
呼び止められた。
『江村くんが…怖い。』
『もしかして、麗。
あいつに何かされた?
言いたくないなら言わなくていいから。
今日は家まで俺らが送ってくよ。』
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『彩斗、麗のこと守ってあげてな。
めっちゃ傷ついてるみたいだから…。
じゃ、俺ら帰るわ。』
『おう、これからは絶対、
麗は俺が守ってやるからな。
心配すんな。』
『うん。彩斗大好き!!』
『そんな麗にプレゼントあげるよ。』
彩斗がくれたのは
ピンクの水晶のキーホルダーだった。