◇虹色◇


『メイ。集中しすぎ…。
 俺の声聞こえねぇの?』

森内先生に後ろから抱きしめられた?!

『先生、ココ学校ですよ?』

『大丈夫。
 俺らしかもう残ってねぇから。
 てか、学校じゃなかったらOKなのか?』

『そういうことじゃなくて…。』

『じゃぁ、俺のこと嫌い…?
 もしかして、俺のこと忘れたんじゃねぇよな?』

『え? どういうこと…ですか?』

『お前が小さい頃
 隣の家に住んでた輝ちゃんだけど?』

『うそ…。』

『ホント。
 お前、俺があげた水晶
 まだ持っててくれたんだな。』
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