聞きたかったコトバ
「えっと、クラス委員いっしょだよね。
これからよろしく。」
俺からきりだす。
「そうだね。よろしく…」
話はずまねぇ…
「あ、そうだ。夏木さん、テスト満点だったじゃん。すごいな、俺なんかギリギリ6割だよ。」
話題をさがしてみる。
「いや、中学の復習は最近したとこだから。たまたまだよ。」
「あ、そうなんだー。」
あー、めんどくせぇやつ。
俺が必死に話題ふってんのに、ちょっとはいい反応しろっての。
そのとき、夏木さんがふっと笑った。
「桐ケ谷くん、今こいつ反応うすいな、めんどくさい、って思ってたでしょ。」
やべ、そんな顔に出てた?
そんなヒロヤの心を読むように
「大丈夫。顔に出たりしてないよ。うまく隠すね。」
ふふっと笑う。
「あ、いや、その…
やっぱ楽しい会話がしたいなって…」
少し動揺した。
「ゴメンゴメン。
ちょっとどんな反応するかなぁって気になっただけ。わざとだよ。」
いたずらっぽく笑う夏木さん。
やっぱわかんねぇ、夏木さん…
てか
笑顔…かわいい…