聞きたかったコトバ
遅刻
翌朝…
桐ケ谷家に息子ヒロヤの叫び声が響いた。
「あぁぁーー!!」
昨日の夜眠れなかったからか
枕もとの目覚ましは、始業時間の8時半をとうに過ぎている。
正確に9時14分。
まさか本格授業の開始初日にやらかしてしまうとは…
せっかくクラス委員をひきうけたっていうのに
まったく努力がムダになる。
とにかく急がねば。
1分で着替えをすませ、2分で食料を口につめこみ、2分で用意をして
出発!!
まあなんとか言い訳を考えよう。
学校への上り坂を疾走した。