聞きたかったコトバ
「私は病院に行ってました。連絡をいれればよかったんですけど、朝起きたら頭が痛くて。そのまま病院に行きました。とりあえず熱はないので学校に来ました。遅れてすいません。」
恐るべし夏木雫!といったところだ。
よくそこまで平然とうそが言える。
あらかじめ遅刻ということを知らなきゃ騙されるだろう。
案の定、先生は心配そうな顔をした。
「そうか。大丈夫なのか?熱はなくてもムリしたらだめだぞ。しんどくなったら先生に言って早退してもいいからな。」
「はい。たぶん大丈夫です。ありがとうございます。」
最優秀主演女優賞…
そんな言葉が頭にうかんだとき
今度はヒロヤが尋ねられた。
「桐ケ谷はどうしたんだ?」
やべ…
何も考えてなかった…