聞きたかったコトバ
クラス委員は男女1名ずつ。
もうひとりの犠牲者は
窓際に座る美少女。
「じゃあ、夏木 雫さん。お願いできるかな?」
窓から外をながめてた目が前をむく。
てか今の話聞いてなかったな、ずっと外見てたし
担任の安藤先生と目があう。
「いやです。」
…
なんと!!
強気じゃないですか。
「そこを頼むよ。入試の成績も優秀だったし、ソフトボール部でキャプテンをしてたって聞いてるし。
桐ケ谷くんを手伝ってくれないかな?」
桐ケ谷くんを手伝う…?
俺が主で動けってか。
そんな押しに折れたのか、いや単にはりあうのがめんどくさいんだろう
しぶしぶ
「わかりました。たいしたことはできませんけど。」
けっ
これで輝かしい高校1年の1学期は、クラス委員の思い出でおわるのね…
そんな夏木さんは、まだ窓の外を見てる。
ヒロヤもだいぶ前から外の試合を観戦中だ。
その前から眺めているということは、ほとんどテストには手をつけてないってことか。
ほんと肝がすわってる。
もうテスト終わるな
…
「はい、やめ!
隣の人と交換してー。解答します。」