空色メロディーズ



中学時代、私はあまり学校へは行っていなかった。


あの学校という空間が嫌いだった。


みんなが私のことを変な目で見ていた。


ただ私は大好きな歌を歌っていただけなのに。


『歌がちょっと上手いからって調子に乗りすぎじゃない?』



『自慢だよ、自慢』


『将来は歌手になりたいらしいよ』


『まじで?無理でしょ』


『バカだよね〜』


毎日のように周りから悪口が聞こえてきた。


違う。


みんな聞こえるように言っていたんだ。


そして私はそんな場所に耐えきれず、家に引きこもるようになった。

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