片付けられない女


ほんの一瞬、気持ちがぐらりと揺れた。


あぁ、でもそんなことはできないよ。

これでもあたし、一端の社会人なんだから。

そんな無責任なことはできない。


まだ、まだ頑張れる。




「リカ、これコピーしてきて」


「はいっ」



まだ……頑張れる。

目の前がくるくる廻っているけど。



「リカ~。お昼行こう~」


「う、うん……」


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