片付けられない女


――そうだ……。


一人になった部屋で、あたしは実家に住んでいるお姉ちゃんに電話をかけた。



「お願い! すぐ来て!!」



あたしとお姉ちゃんはとても仲の良い姉妹だ。

妹のただごとではない様子を察知したお姉ちゃんは、急いで駆けつけてきてくれた。



「……離婚? ……やっぱりね」



あたしとコウタがいずれこうなることを分かっていたのかな。

お姉ちゃんは呆れたように溜息をついた。



「ねぇ、どうすればいいの?」


「あんたが心を入れ替えるしかないでしょ」


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