ねぇ、泣かないでよ。
「ほっといてよ」
「ツッキーのこと、好きなんだ?」
「ちがっ!」
「まぁ、ツッキー以外にもさ。出会いあるって」
完全に笑い者として扱われてる。
可哀想とか思われてるよ。勘違いの同情はよして。
「愛美の彼氏だからって、私が何も出来ないとでも?」
「お?殴る気か?」
「もう!、、う、うるさい」
バシンっっ
脅かそうと軽くあげた腕が誰かにあたる。
「ご!、、ごめん、」
後ろにいた同じクラスの男子。私の手が顔に当たってしまったらしい。
落ちたメガネを拾うと何も言わずに席に戻ってしまった。
「どんまい。陽」
「誰のせいだと、、」
「俺は、愛美に話しかけただけだしぃー」
こういうノリは、苦手じゃないけど。
翔平くんは少しムカつく。