ねぇ、泣かないでよ。

私のお母さん

朝。目が覚めたら横にお母さんがいた。

綺麗な柔らかい肌が心地よかった。





「ん、、、陽ちゃん。起きたの?」

「ん。おはよう」

「んふふ。んー!!」



伸びをする母親は少し子どもっぽいところがある。




「陽ちゃん、冬休みっていつから?」

「あー。そう言えば来週の水曜日から」

「そっか。じゃあ、今日から少し旅行しない?」

「え?」

「今日、日曜だし。ね?」

「どこに?」

「北海道。お父さんに会いに行きましょうよ」

「ぅえ?」

「大丈夫。あの人が言ってきた事だから」

「でも、学校」

「もう、休むって連絡しちゃった」




母親は理解し難いところもある。




「今日の夕方の便で行くから」

「ねぇ、私が断ってたらどうしてたの?」

「知らない。その時はその時!」

「そか、、、そうだよね」




でも、私の母親だ。

私の、私の母親。
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