硝子の花片
伏見奉行所では慌ただしく男達が動いていた。
その中でもより一層忙しそうに動いていたのは土方副長だった。
土方さんは私達が乗る駕籠が奉行所につくなりいつもより濃くなった眉間にシワを寄せて、駆け寄ってきた。
「おい、お前ら何でここまで来てんだ。」
土方さんは、低く、けれどいつもの威勢は無く、呆れたような口調で言った。
「…土方さん。私を隔離するのはもうやめてください。」
総司は駕籠から降りるなり珍しく土方さんを睨むような鋭い目線を送りながら低く言った。
流石の土方さんも、少し目を見開いた。
「…私は新撰組1番組組長、沖田総司です。
…せめて、戦えなくとも仲間の側に居たい、近藤先生のお側に居たいんだ!」
その中でもより一層忙しそうに動いていたのは土方副長だった。
土方さんは私達が乗る駕籠が奉行所につくなりいつもより濃くなった眉間にシワを寄せて、駆け寄ってきた。
「おい、お前ら何でここまで来てんだ。」
土方さんは、低く、けれどいつもの威勢は無く、呆れたような口調で言った。
「…土方さん。私を隔離するのはもうやめてください。」
総司は駕籠から降りるなり珍しく土方さんを睨むような鋭い目線を送りながら低く言った。
流石の土方さんも、少し目を見開いた。
「…私は新撰組1番組組長、沖田総司です。
…せめて、戦えなくとも仲間の側に居たい、近藤先生のお側に居たいんだ!」