硝子の花片
「速いねっ!」
間合いを詰めた私はそのまま突きからの薙ぎ、逆袈裟斬りと連続技を披露した。
勿論、剣道でこんなの使った事ない。
昔の剣術なら、今のスポーツ剣道みたいに相手を怪我させないためのルールはないと思うからそれを利用して勝つつもりなのだ。
勝負の世界にいる者、何時でも勝ちたいと思っているからね。
しかし攻撃は紙一重でかわされる。
「桜夜強いから攻撃してもいい?」
「…はい」
平助くんが反撃に出た。目でギリギリ追えるくらいの速いスピードで間合いを詰めそのまま面を食らわせる気だ。
避けるなんて素早い事は出来ないので木刀で受け止めた。でも力じゃ負ける。
私は渾身の力で平助くんの木刀を押し返した。
「…そこまでにしましょう。桜夜さんの体力の限界です。結果、引き分けということで。」
沖田さんの凛とした声が試合を終了させた。
「桜夜強くない!?隊士にした方がいい気がしてきた…」
「はぁっ、そんな…強くないよ…はっ、」
沖田さんの言う通り体力の限界だった。息が切れて続かない。でも中断させてくれなければずっと木刀を振るっていただろう。
でも、楽しかった。本物の剣士と手合わせ出来るなんて夢にも思わなかったのだから。
「お疲れ様です。私も暇潰しに手合わせして来るので藤堂さんと待っていてください。」
沖田さんは私に手拭いを渡して、楽しそうな笑みを残してある人物の所へ木刀を持っていった。
間合いを詰めた私はそのまま突きからの薙ぎ、逆袈裟斬りと連続技を披露した。
勿論、剣道でこんなの使った事ない。
昔の剣術なら、今のスポーツ剣道みたいに相手を怪我させないためのルールはないと思うからそれを利用して勝つつもりなのだ。
勝負の世界にいる者、何時でも勝ちたいと思っているからね。
しかし攻撃は紙一重でかわされる。
「桜夜強いから攻撃してもいい?」
「…はい」
平助くんが反撃に出た。目でギリギリ追えるくらいの速いスピードで間合いを詰めそのまま面を食らわせる気だ。
避けるなんて素早い事は出来ないので木刀で受け止めた。でも力じゃ負ける。
私は渾身の力で平助くんの木刀を押し返した。
「…そこまでにしましょう。桜夜さんの体力の限界です。結果、引き分けということで。」
沖田さんの凛とした声が試合を終了させた。
「桜夜強くない!?隊士にした方がいい気がしてきた…」
「はぁっ、そんな…強くないよ…はっ、」
沖田さんの言う通り体力の限界だった。息が切れて続かない。でも中断させてくれなければずっと木刀を振るっていただろう。
でも、楽しかった。本物の剣士と手合わせ出来るなんて夢にも思わなかったのだから。
「お疲れ様です。私も暇潰しに手合わせして来るので藤堂さんと待っていてください。」
沖田さんは私に手拭いを渡して、楽しそうな笑みを残してある人物の所へ木刀を持っていった。