君が眠る時には
葵が寝てる時、いつもは椅子に座って葵が起きるのを待っている。
でもそれさえさせてもらえないみたい。
それにお話って言っても、女子高生がするようなふわふわした恋バナじゃなくて、結構がちめの恋バナだよね。
断りたいけど……
「いいでしょ?」
そーゆーわけにもいかなさそう。
「うん…」
美月ちゃんの後について行くと、案内されたのはかなり広い中庭。
日陰にあるベンチに座った。
「ねぇ雪ちゃん」
「なに?」
「あおのことどう思ってる?」
わぉ…。
ずいぶんとストレートだね。
「無愛想で強がりだけど優しい人だと思うよ」