君が眠る時には
『そんな。僕が雪ちゃんの気持ちをちゃんと考えてなかったから…』
「遥さん」
『ん?』
「今日、葵と美月ちゃんが抱き合ってるとこ見ちゃったんです」
『はぁ!?』
突然の大声で耳がキーンとなった。
『なにやってんのあいつ』
「でもいいんです。私、諦めないから。ずっと葵のそばにいるって決めたんだもん。最後まで頑張ります」
そう言って電話を切った。
私は気持ちが揺れすぎなんだ。
葵が好きって気持ちを中心に置いとけばいいのに、美月ちゃんとかいろんなことを気にしちゃうからダメなんだ。
でもそーゆーのももうやめる。
今日からまた頑張ろう。