君が眠る時には
初恋は実らない〜美月side〜
月に一度の定期検診が終わり、結果が出る日、私は思いもよらないことを聞かされることとなった。
「んー」
主治医の先生は納得いかなさそうな顔をしている。
「あんまり良くないかもね。このままだと少し危険かもしれない」
え…。
なんで?
今までは何ともなかったじゃん。
今だって別に生活にはさほど困ってないし、痛みもない。
先生に言われたとおりに運動だってしてないし、薬も毎日決められた時間に飲んでるよ?
なのに、よくないの?
それは突然のことだった。
「1週間ほど入院して、経過を見てみようか」
「先生、あおはまだいる?」
私が1番知りたいのは、自分の病状じゃない。
あおのこと。