君が眠る時には

「ここで大丈夫です」


「そう?じゃあ、気をつけてね」


「はい」


「じゃあ」


そう言って手を振って別れた。



もう、遥さんと会うことなはいんだろうな……。


ちょっと寂しいかも。


なんてね。


でもほんとにちょっとだけ、そう思った。


私を初めて助けてくれた人。


初めて受け入れてくれた人。


初めて優しくしてくれた人。


それが、遥さん。


私もそうなりたい。


遥さんみたいに誰かを助けられる人になりたい。


でも…私は遥さんみたいに純粋じゃない。


けがれてるから。
< 16 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop