君が眠る時には

思わず封筒を持つ手に力が入った。


最初で最後の葵からの手紙。


開ける勇気は出なかった。


何が書いてあるかわからない。


未知の世界すぎて、開けるのが怖かった。




私は2人に送って貰って家に帰った。


考えているのは葵のことばかり。


考えれば考えるほど、想えば想うほど、手紙を開けられなかった。


でも、躊躇していても仕方がない。


思い切って開いた。


中には3枚の用紙が入っていた。
< 175 / 187 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop