君が眠る時には


私は、葵が亡くなった時、死のうとした。


もう生きている意味なんてないって思って。


それでも、遥さんと美月ちゃんが止めてくれた。


2人と出逢えたのも葵のおかげ。


葵と出会えたからこそ私は生きてるの。


ほら、こうやっていつも助けられてるんだ。


ありがとうと、ごめんねと。


後、もうひとつ。


伝えたかったことがあるの。


ずっと、言えなかったこと。


言いたかったけど、言えなかったこと。


葵が苦しむのを見たくなくて。


だから、言うのは葵がいなくなる時って決めてた。


それなのにさ、酷いよ。


まぁ、今更こんなこと言ったって仕方ないよね。
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