君が眠る時には

お説教されたりして…。


なんでついてきたんだろう、私。


無理矢理にでも行き先を聞けばよかった。


だったら行かなかったのに…。


でも、さすがにここで引き返す訳にはいかない。


話だけ聞いてさっさと帰ろう。


「はぁ……」


テンション低めになりながら、遥さんのあとをついて行った。


ずっと下を向いていたから、どこに向かってるかなんて分からなかった。


「ここだよ」


その声に顔を上げた私が見たのは…。


「……え?」


本日2度目のびっくり。


だって、ここは、病室の前。


病院に来た時点で勝手にお医者さんかと思っていた。
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