君が眠る時には
好き?
──コンコン
たった1日来なかっただけなのに、懐かしい感じがする。
「はい」
扉の向こうから葵の声が聞こえた。
恐る恐る開けると、前とは違ってベッドに横になっている葵が見えた。
葵は私を見た瞬間に体を起こして驚いた顔をした。
「……ゆ、き?」
気のせいかな?少しやつれた感じがする。
こうやって、葵はどんどん弱っていくんだ…。
葵が病気だということを初めて実感した。
それと同時に、怖くなった。
葵がいつかいなくなることを、想像してしまったから。
「ごめんね」
謝らずにはいられない。