君が眠る時には
君との出会い
葉桜も散り始めて来た頃、私はいつものように相手を探していた。
午後10時すぎ。
人はあまりいない。
なんでだろう。
いつもは色んな人でごった返しているのに。
「はぁ……」
今日はもう諦めようかな。
そう思って帰ろうとした時、突然誰かに後ろから肩を叩かれた。
振り返るとかなり若い男の人がたっていた。
こんな人に声をかけられるなんて初めてだ。
「君、いくつ?」
まさか、こんな若い人が私と遊ぼうと?
ありえないよね…?
キモくてデブなおっさんよりは歓迎だけど。
「……17」
混乱のあまり私の口から出た声は、いつもより小さかった。
「高校生か。学校どこ?」
その言葉に少し苛立ちを覚えた。
小中学校は義務教育だけど、高校はそうではない。