暴走族くんと妖精ちゃん
「組長、純です。入ります。」

純は組モードに入っている。

スッっと開けられた扉の中にいたのは木原組組長の光輝さん。

「辻堂のお嬢も共に参りました。」

「お嬢、よくいらした。私も相談しようと思っていたんだよ。」

「はい、その件でお伺いいたしました。」

部屋には組独特の雰囲気が漂っている。

「純には今、話そうと思ってな。一緒にいてもらうがいいか?」

「もちろんでございます。」

純にはまだ話してなかったんだ。

きっと私がいるってだけで事の重大さはわかってるんだろうけど。
< 125 / 210 >

この作品をシェア

pagetop